前回のブログの続きです。
今回は、EVC でのブーストのかけ方について。


「 ブーストはどれぐらいかけて良いでしょうか? 」
これは、よく頂くご質問です。

ではまず、その前に、実際のブーストのかかり具合について
考えてみましょう。

エンジンがノーマル、そしてタービンもノーマルの場合は
低 〜 中回転域で高めのブーストがかかり、高回転域になると
徐々にブーストが落ちてきます。

この落ちる現象を一般的に 「 ブーストがタレる 」 と言いますが、
タレ方には結構個体差があったりして、落ちやすい車両もあれば
もちろん落ちにくい車両もあります。

大体、平均的には 1.0 〜 1.1 ぐらいに落ちるのが普通でしょうか。

これは高回転になるにつれ吸排気効率が落ちるせいで、エアクリや
サクションパイプ、マフラー、メタキャタ等、効率がアップするバーツに
交換してタレにくくするのが効果的です。

ただし、高回転域で高ブーストをかけるとエンジンに大きな負荷が
かかってしまいますから、自然にタレる状態よりも少しだけ多めに
ブーストがかかるようコントロールするのが良いと思います。

それらを踏まえて考えると、低 〜 中回転域では 1.3 〜 1.4 ぐらい
高回転域では 1.2 ぐらいまでがお薦めです。

ノーマル状態でオーバーシュートも含めて 1.6 ぐらいかかる場合も
あるかと思いますが、ブースト値が高ければパワーが出るというモノ
ではありませんので、ノーマルの 1.6 よりも、ECU チューンした状態で
EVC でブーストチューンした 1.4 のほうがパワーが出ます。

なので、ノーマル時よりも少し低めの設定にしておくのが安全面で
お薦めと言えます。

それとパワーが上がれば、エンジンの消耗も加速します。
常にメンテを怠らず、ブーストはかけ過ぎないよう注意しましょう。


カテゴリー 【 チューニング
[No.1039] (2018/09/08(土)14:00:29)






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