ヒューズ電源のお話の続きです。
 
【 これまでのお話 】
ヒューズ電源
ヒューズ電源について 1 ( ヒューズから電源を取るのは邪道か否か? )
ヒューズ電源について 2 ( ヒューズから電源を取るのは邪道か否か? )
 
 
さて、ここまで色々を書いて来ましたが、実際にヒューズ電源を使うのはどんな時か?
スバル車には大体 OPコネクタ と言う電源が取れる場所がありますので基本的に使う事はあまり無いかと思われます。
 
ただ、OPコネクタから上手く電源が取れない場合も実際に多々あります。
 
まず第一に、近年の車両で新車時に「 のれん分けハーネス 」が既に取り付けられている場合。
 
例えば、ディーラーオプションを取り付ける際、通常は外部の下請け業者が取り付けています。
これらの業者が取り付ける「 のれん分けハーネス 」は通常ディーラーで購入出来る物と異なり「 簡素 」な物が使われています。
IG 電源等いくつか省略されていて、物理的に電源を取ろうと思っても取れない電源があるワケです。
このためにわざわざ正規の「 のれん分けハーネス 」に買い替えるより、ヒューズ電源のほうが安く済みますからね。
 
また、物理的に取れる電源でも、下請け業者が取付時に必要以上にタイラップやテープ等で固定してしまっている場合。
がんじがらめに固定されてると迂闊にニッパー等で切る事も出来ず、ヒューズ電源で手っ取り早く済ませる事もあるでしょう。
 
時折り見受けられるパターンとして、のれん分けハーネスの経年劣化や初期不良品等。
何かしら原因があって接触不良を起こし、上手く電源が取れない場合があります。
ヒューズ電源に繋ぎ変えたら上手く動作したと言う事例はワリと聞くお話ですね。
 
あとは最初のお話でも触れた 相性問題。
OPコネクタにいくつもの機器を繋ぐと、機器同士の相性によっては上手く動作しない事もあるでしょう。
こう言った場合にもヒューズ電源は重宝します。
 
 
まとめると、このように必然的に使うケースが一般的であり、合理的であると思います。
まあ、見た目はどうしても邪道な感じが否めませんが (笑)
 
以前にも書きましたように、ヒューズボックスは車の中で電源を分岐させるのに一番適した場所です。
ヒューズ電源を使って電気の分岐点であるヒューズボックス内で分岐させてやるのが一番自然な流れでしょう。
 
 


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[No.1617] (2025/07/27(日)20:20:06)






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